
2002/12/18
VAIO Battery BP-51/51A 修理
SONY VAIO用の小型 Battery BP-51/51A の使用時間が短くなって来た事から、Battery Cell
の交換をしました。
この手の交換修理で困るのは、Battery Cell
をどこで入手するかという事です。ご承知の通り、Li-ion電池はその取り扱いが困難なことから、単品では入手することが出来ません。
他社製Battery
Cellでもよければ、いわゆるジャンクパーツとして 現品.com で販売されているCOMPAQ
Aero8000シリーズ用バッテリーが、セルの大きさ(18650)がBP-51と同じで、同容量ですので、本文記載の作業手順のまま作業できます。
しかしながら、BP-51/51Aに使用されているのと同じSONY製の同容量Cellの入手は、通常のルートでは、まず不可能と言っていいと思います。
私の場合、たまたま、数回しか充電していなかったSony
TRV-900(Video Camera)用のNP-F950という 7.2V大容量Battery
を取替え中に落下させ、コネクタ部を破損させて使用不能になったものを保有していたことから、容量的に同じものではないかと推測し、BP-51と同 51A 並びに
NP-F950
の殻割をして交換が可能かどうかチェックして見ました。
BP-51/51Aは、丸棒状のため、ぞうきんを絞るように、何度も左右にひねりを加えていくと、内部の接着された爪が疲労破断してきて、外れてきます。
開いてくると、小さなマイナスドライバーを入れ、更にその隙間から傷を付けないために小さなプラスドライバを入れて接合面に沿うように横にスライドすると、簡単に殻割が出来ます。
最近では、私も慣れてきてしまって、ドライバー等の道具がなしでも、素手できれいに殻割が出来るようになってきました。
この時、気を付けるのは、BP-51/51Aのコネクタ部側には、充電コントロール基板が入っているため、基板の破損を避けるため、最初に開くのは、極力コネクタが付いていない側からすることです。
上の写真の薄茶色の部分が充電コントロール基板ですが、BP-51は薄茶色、BP-51Aは黒色のTapeが保護用に貼り付けられていました。
NP-F950は既に破損していますし、再生利用しませんから、バリバリと殻を割っていきます。
BP-51が完全に開いた状態です。↓
BP-51/51A と NP-F950 のCellの比較です。
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保護スリーブの色は緑と青で異なりますが、記載されている文字は
US18650GR
であり、同じCellのようです。因みに18は直径、650は長さ、GRはグラファイト系の意味です。右の写真は、NP-F950から取り出したCellですが、3本を並列セットにして、このセットを直列接続、計6本を使用して7.2Vを取り出しています。

BP-51/51Aに取り付けるためにタブを切断して、1個づつ切り離しますが、この時、タブを全て取り去っては絶対にいけません。特にプラス極の電極部分には内部のガス圧が高まったときの安全弁が入っていますが、プラス極に直接半田付けをすると、この安全弁を熱で破壊してしまい、最悪の場合、Cellの大爆発/火災という大きな危険が発生します。
同様にマイナス極も内部のセパレーターを熱破損させかねないので、写真のようにタブを残しておき、このタブに電線を急いで半田付けします。電極に直接半田付けするよりも熱容量が小さく且つ
三角形に整形しておくと、半田付けが 非常にやりやすいです。
因みに、Li-ion Battery
は航空機で輸送する場合に制限があり、電池パック当たり集積等価リチウム含有量が8gを超えると危険物扱いとなり、輸送できなくなるくらい取り扱いを誤ると危険なBattery
である事を認識しておいた方が無難です。
ところで、BP-51と同51Aでは電圧は一緒ですが、容量が異なります。BP-51は、11.1V
1550mAh、BP-51Aは、11.1V 18000mAhになっています。当然、使用しているBattery
Cellに合わせて充電回路も異なっています。
容量スペックから判断すると、BP-51は、NP-F950(製造中止)と同一Cell、BP-51AはNP-F960と同一Cellのようです。
いくつかのサイトを見ていますと、他メーカーの且つ大容量タイプのCellに交換した場合、満充電ができず、そのうちに取り替えたCellが死亡するという記事が掲載されています。その点からは、当たり前の事ですが同一メーカーの同一セルが理想的という事になります。
大容量タイプのCellを小容量にした場合は、設計容量に比べて満充電容量が少ないため、Cellが劣化したと判断されてしまいますが、Li-ion電池はΔ充電方式で充電されますので、充放電に関しては特に問題ないと考えています。
NP-F960は、量販○○カメラ等で、13〜14,000円程度で販売されています。このBattery
1つで2本のBP-51Aが復活できますから、価格的には半額+αで再生が可能です。
ところで、BP-51/51Aには
かなり高度なFuseが使われています。当該Fuseの表面に記載されている SC 5A SF 0405B
を手がかりに随分と時間をかけてとネット上を調べた結果、当該FuseはSCプロテクターと呼ばれる架橋構造をもったかなり高度なFuseであることが判明しました。
http://www.sccj.co.jp/html/products/elec_f.html
からSCプロテクターのPDFデータシートが入手できます。この資料では、Fuseの飛び方まで写真入りで出ていますから、必見です。入手が困難な部品の一つですが、BP-51/51AのFuseが飛んだからといって、単純に細い銅線で繋ぐのは止めた方が良いと思います。
これで、使えなくなっていたNP-F950の再活用と
Sony PCG-C1VR/BPに付属していたBP-51A、PCG-505EX に付属していたBP-51の再生ができました。
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左の写真は、NP-F950の充電基板ですが、これも壊さずに残して置いてください。
BP-51/51Aから取り外した、まだ少しは使えるBattery Cell をNP-Fシリーズ用の
充電器を使って2本単位で充電することができます。
Battery Cellの代わりに、1000μF 16V 程度のコンデンサーをLi-ion電池に見立てて
取り付けると、1本単位で充電することも可能です。
このコンデンサーがないと、Battery Cell(というかUnit全体)が不良と判断され、1本
単独での充電は出来ません。 |
で、最後に頭が痛いのは、再生したBP-51/51A
の殻をどうやって閉じるかです。いちばん簡単なのは、殻をきちんと合わせてから、瞬間接着剤を要所ごとに流し込むことですが、いずれ再再生することは分かっています。
今は、見た目は少し悪いですが、透明のクラフトテープ(3Mの製品で透明度が高く、薄いテープがお勧め)で止めていますが、特に支障はありません。とはいえ、何かもう少し良い方法はないものかな?

2002/12/25
再生した BP-51/51A ですが、透明のクラフトテープで止めていると、今ひとつ格好が良くありません。1m 3,000円とちょっと高いのですが、カーボンメッシュ柄の粘着シートを自動車用品店で購入してきて、巻いて見ました。
おっ!、カッコ良い!
カーボンメッシュ柄の粘着シートを巻く前のBP-51/51A。
違いが良く分かります。↓
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単にC1-MZXに装着しただけでは、そんなに気にならないのですが、蓋を空けると、カーボンメッシュ柄が目に飛び込んできます。これは、なかなかのものです。
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←従来のBP-51/51Aは、パープル系の色自体が、
C1-MZXとミスマッチでしたが、カーボンメッシュ柄は、
C1-MZX にピッタリです。
うーん、自己満足とはいえ、美しい。
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当然、これだけでは、1mものカーボンメッシュ柄の粘着シートを使い切る訳がありません。何に貼り付けたかは、別のstoryで書き込みたいと思います。


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