2007/03/07

1CD Linux SLAX の USB Memory Boot


1CD Linux KNOPPIX があまりにも簡単に動いてしまったことと、結構 面白かったことから 前回同様に 1CD Linux SLAX の USB Boot で遊んでみます。

1CD Linux SLAX は、KNOPPIX よりも更に小さなファイルサイズで、本家SLAX 英語版は 8cm CD に収まる 185MB です。日本語版は少しファイルサイズが大きくなりますが、230MB です。

尚、KNOPPIX は Debian GNU/Linux をベースに していますが、SLAX は Slackware Linux がベースです。



1CD Linux SLAX の入手先ですが、slax - ja - PukiWiki から Download できます。この他、1CD サイズ一杯まで Open Office Org 等の modules を組み込んだ SLAX deluxe もあります。 SLAX deluxe 5.1.8 は ライブCDの部屋 から入手できます。

230MB の SLAX 5.1.8 があまりにも軽かったことに気を良くしたことと、前回同様 1GB の USB Flash Memory を使用したので容量に余裕があったことから、SLAX deluxe 5.1.8 (ISO ファイルサイズ 669MB) を使用して USB Boot をさせることにします。

(256MB の USB Flash Memory を使用した場合、日本語版 は容量不足になりました。英語版は使用可能です。)



使用した Mother Board は前回同様 Aopen i855GMEm-LFS です。

CPU と Memory も同じで Celeron M 370(1.5GHz) + Memory 256MB x 2 = 512MB に、Onboard の VGA を使用します。

こちらも全くトラブルなく起動しました。

Onboard の Dual Marvel Gigabit PCI LAN Chip も自動認識しています。

root@slax:~# fdisk /dev/sda
USB Memory を選択して fdisk を実行します。

コマンド (m でヘルプ): d
Selected partition 1

一度 partition を開放します。

コマンド (m でヘルプ): n
コマンドアクション
e 拡張
p 基本領域 (1-4)
p
領域番号 (1-4): 1
最初 シリンダ (1-1003, default 1):
Using default value 1
終点 シリンダ または +サイズ または +サイズM または +サイズK (1-1003, default 1003): 700
第1 partition を 基本領域で 約700MB 取得します。

コマンド (m でヘルプ): n
コマンドアクション
e 拡張
p 基本領域 (1-4)
p
領域番号 (1-4): 2
最初 シリンダ (701-1003, default 701):
Using default value 701
終点 シリンダ または +サイズ または +サイズM または +サイズK (701-1003, default 1003):
Using default value 1003
第2 partition を 基本領域で 約300MB 取得します。

コマンド (m でヘルプ): w
領域テーブルは交換されました!
partition 情報を USB Memory に書き込みます。

ioctl() を呼び出して領域テーブルを再読込みします。
ディスクを同期させます。

root@slax:~# mkdosfs /dev/sda1
第1 partition を FAT16 で format します。

root@slax:~# mkfs /dev/sda2
第2 partition を ext2 で format します。

root@slax:~# cd /boot
root@slax:/boot# sh make_disk.sh /dev/sda1
USB Mempry に ファイルを コピーし、 Boot File を作ります。
Download した ISO イメージから CD-R を焼き、1GB の USB Flash Memory を用意します。

次に CD-R から SLAX を立ち上げ、 Konsole上で左の様にUSB Flash Memory の partition 作成と format 作業を行います。

USB Flash Memory は、700MB + 300MB の2つに Partition を切ります。

fdisk を実行した後、reboot を要求された場合は素直に reboot を実行して下さい。

次に、この USB Flash Memory の 700MB の部分を FAT16 で Format します。

残る 300MB を適当に format します。今回も ext2 で Format しました。

USB Flash Memory の初期設定が終われば、CD の内容を USB Flash Memory にコピーし、Boot file を作成します。

これには、/boot にある make_disk.sh を使用します。



私が XNOPPIX よりも SLAX が扱いやすいと感じるのは、Desktop 上にある システム アイコンです。

これをクリックすると Windows 感覚で ファイルの操作ができます。

また、XNOPPIX と異なり、都度、Samba クライアント設定を行わなくても自動的に リモートの場所 をダブルクリックするだけで Samba 共有ができます。

Samba 共有 をダブルクリックすると Workgroup が表示されます。

Fileserver(Samba) が表示されますので、これをダブルクリックします。


Fileserver が ユーザー名とパスワードを要求してきますので、必要な項目を入力すれば、簡単にアクセスが可能になります。

以上で、作業は終わりです。手持ちの Note PC で試したところ、ASUS M5200 は問題なく立ち上がりました。

EPSON NT2700は、Powered on Password を要求してきた時点で USB Flash Memory を差し込むと Boot します。最初から USB Flash Memory を差し込んでいると なぜか Boot しません。

Sharp Mebius PC-BE3BL7 は BIOS に Flash Memory Boot の項目がないため、USB Flash Memory Boot はできませんが、CD-R で立ち上げると 問題なく立ち上がってくれます。

個人的な感想ですが、軽さと Windows ライク な使い勝手から、KNOPPIX よりも SLAX の方が好感が持てました。(壁紙の印象も好感度にかなり影響があるかも・・・・)

少し使用してみると、USB Boot の場合、都度 boot 時に CUI から入るのが面倒に感じましたので、GUI で自動起動をするようにしてみました。変更するのは syslinux.cfg です。

変更前 変更後
prompt 1
timeout 40
default slax

label slax
kernel vmlinuz
append vga=769 changes=slaxsave.dat probeusb max_loop=255 initrd=initrd.gz init=linuxrc load_ramdisk=1 prompt_ramdisk=0 ramdisk_size=4444 root=/dev/ram0 rw
prompt 1
timeout 40
default slax

label slax
kernel vmlinuz
append vga=769 changes=slaxsave.dat probeusb max_loop=255 initrd=initrd.gz init=linuxrc load_ramdisk=1 prompt_ramdisk=0 ramdisk_size=4444 root=/dev/ram0 rw autoexec=startx

label linux
kernel vmlinuz
append vga=769 changes=slaxsave.dat probeusb max_loop=255 initrd=initrd.gz init=linuxrc load_ramdisk=1 prompt_ramdisk=0 ramdisk_size=4444 root=/dev/ram0 rw

label memtest
kernel memtest

これで、 boot: が表示されているときに slax と入力するか 40秒放置すると、GUI の SLAX が立ち上がります。
同様に、linux と入力すると CUI で Login できます。ID は root 、Password は toor です。
最後に、memtest と入力すると おなじみの memtest が実行できます。

1CD Linux に興味を持った理由の一つに、Sharp Mebius PC-BE3BL7 の ファイルサルベージ がありました。今までは、HDD を取り外して、USB 変換ツールを介して別の PC から サルベージ をしていたのですが、これを楽にしたいというものです。

SLAX 5.1.8 からは WindowsNT 系の NTFS 領域も読み込みだけでなく、書き込みも可能になりました。読み込みは、単純に HDD アイコンをダブルクリックするだけですが、書き込みをするにはきちんと

ntfsmount /dev/hda1 /mnt/hda1

を行って mount する必要があります。


2007/03/25追記

USB Flash Memory からの boot ですが、boot の規格が定まっていないので、USB Flash Memory の初期化次第で、挙動がかなり異なってきて、HDD と認識されたり、手間を掛けさせるものもあります。

floppyfw用に使用した64MB USBメモリは、WindowsMe で初期化してようやく全領域の使用と Boot に成功しました。 Bootdisk.com に掲載されている Boot Disk Image を利用して 色々なバージョンの DOS から format すると動作することもあります。

この辺りの情報は USBブート推進協議会 が参考になりました。

また、USB Flash Memory からの boot でトラブルが発生した場合、毎回 SLAX を全て入れてから boot チェックをするのは大変ですので The Linux Kernel Archives から最新版の syslinux をDownload し、syslinux だけをインストールして立ち上げます。

1. CD-ROM版SLAX(KNOPPIX)から、USB Flash Memory boot ファイルを作成します。
2. USB Flash Memory に保存された ファイルを、別のメディアに一時保管します。(慣れればCD-ROMから直接コピーで可。)
3. USB Flash Memory を初期化します。USB Flash Memory を色々な方法で format しては syslinux だけをインストールします。

format 形式は必ず FAT16 で行ってください。また、この boot チェック時には syslinux.cfg も不要です。

BIOS の POST が終了した直後の画面が Boot error から syslinux の boot 画面に変化し、必要なファイルがない と怒られたら、一時保管していたSLAX 本体ファイルを このUSB Flash Memory にコピーします。(この際、 ldlinux.sys は上書きしないこと。上書きしても動くようですが・・・)

boot に手こずる USB Flash Memory は、WindowsMe(9X系) 上で format し、syslinux をインストールをすると上手くいくことが多いようです。


あと、SLAX には KNOPPIX のような継続的なディスクイメージ を残す機能がありません。

今回は、300MBのデータ領域を確保していますので、ここにカスタマイズしたconfig ファイルを保存し、起動時に自動的に読み込む方法を slax - ja - PukiWiki でお教え頂きました。

1. /etc/rc.d/rc.local に cp -a /mnt/sda2_removable/* /etc コマンドを追記
2. その他のカスタマイズが全て終了したら、/etc 以下のファイルを 300MB のData 領域に保存。
3. 修正した /etc/rc.d/rc.local を 別のメディアに一時保存。
(CD-ROMから SLAX 等を再立ち上げするなら 2.で保存したファイルが使用できるので、一時保存は不要。Windows上で作業するには必要。)
4. ramdisk上の/etc/rc.d/rc.local は reboot すると消えますが、USB Memory 上の /rootcopy 以下に(つまり/rootcopy/etc/rc.d/rc.localとして)別メディアに保存した /etc/rc.d/rc.local を上書き保存。

これで、KNOPPIX のような継続的なディスクイメージ のようにカスタマイズした 自分だけの SLAX が出来上がります。



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