2007/06/10

LP レコードの 高音質 CD デジタル化




今まで、何度となく、所有している LP レコードを CD 化しようと、もがいていましたが、いまひとつ納得のできる音質で CD 化ができません。

今回、サンミューズ店M-Audio NRV-10 を購入したので、結線テストを兼ね、お気に入りの LP レコードを デジタル化してみました。

使用器材は
Pioneer PL50L II (Player)
ortofon MC10 Supper (MC)
Yamaha C-50 (Pre AMP)
M-Audio NRV-10 (ADC Interface)
です。



ortofon MC10 Supper (MC) です。Pioneer PL50L II (Player) の カーボングラファイト製ストレートアームに直付けしています。

MM ではなく MC タイプのカートリッジですので、MCに対応した プリアンプが必要です。

使用している プリアンプ YAMAHA C-50 は 全段差動A級アンプで、MC Phone 出力を RIAA イコライザー のみを通して、 その他のイコライザは通さず、そのまま増幅して出力する Disc Direct Out が可能です。

今回はこの Disc Direct Out 出力を NRV10 に入力しています。



M-Audio NRV-10
Yamaha C-50 (Pre AMP)
Fostex Patch Bay 3013

です。下には LP レコード が少し見えます。

以前使用していた Analog Mixer の MACKIE 1402VLZ は Yamaha C-50 と 横幅がほぼ同寸でしたので C-50 の上で揃って収まっていたのですが、M-Audio NRV-10 は横幅が狭いので小さく見えます。

録音作業に使用する PC は Core 2 Duo E6600 + DG965WHMKR + 8600GT (WindowsXP SP2) です。

静音設計の PC ですが、HDD は RAID 0 600 GB を 2組(1.2TB) 構成していますので、容量的にも転送速度的にも問題ありません。



今回はマルチチャネルでの録音編集ではないので ProTools は使用せず、使い慣れた Sound Forge 8.0 を使用します。

LP レコード からの デジタル化では、 96KHz 24bit で取り込んでいます。

この設定で LP レコード両面での WAV ファイルは約 1200MB になりますが、この程度のWAV ファイルの大きさでは、HDDの容量に比較してまったく問題になりません。



LP レコード から 96KHz 24bit で デジタル化 した場合の SoundForge8.0 による スペクトラム分析です。

ノイズ成分も含まれているのでしょうが、視聴外音域まで結構周波数が伸びているのに驚かされます。

恐るべし、LP レコード。

(システムの残留ノイズ スペクトラムはこちらをご覧下さい。)


上図と同じサンプルファイルではありませんが、 CD規格の44.1KHz 16bit に変換したファイルのスペクトルです。

当然のことですが、22.05KHz 以上はバッサリ切り取られています。悲しい・・・。


デジタル化した直後の波形です。

針を下ろした際のタッチノイズや、ホコリ等によるノイズが混入しているのが分かります。

(そういえば Sound Forge 9.0 へアップグレードしろというメールが来ていたなあ。)


Sound Forge 8.0 で、ノイズを除去します。

従来は NoiseReduction 2 を使用していましたが、今回は Sound Forge 8.0 に最初から付属している ExpressFX オーディオ復元 を使用します。

「ExpressFX オーディオ復元」は 従来、NoiseReduction 2 に Vinyl (ビニール)FX 名で LP レコード からのスクラッチノイズ除去ツール として同梱されていたものですが、現在は Sound Forge 8.0 に無料で添付されています。

上の画面と比較して、クリックノイズがほとんど除去されているのが分かります。


実際に聴いてみると、LP レコードってこれほどの音質で録音されていたのか と改めて感激します。(96KHz 24bit)


さて、ノイズ除去のための「ExpressFX オーディオ復元」を使用するには、メニューの「FX お気に入り」 から Sony を選択し、「ExpressFX オーディオ復元」を クリックします。

メニューから「ツール」で、直接 「ExpressFX オーディオ復元」を使用する事もできます。


オーディオ復元 セットアップ画面が出てきますので、右下のリアルタイム プレビュー を実行して音を聞きながら、画面の左側にあるスライド バー を調整します。

今回は 最下段の ノイズフロア を少し調整しました。次回も同じ状態で使用できるように LP と名前をつけて設定を保存します。


24bit を 16bit にするには 「メニュー」 => 「プロセス」 => 「ビット深度コンバータ」 を使用します。


16bit 変換の際には、ディザ とノイズシェーピング形式を左図の様に選択しています。


96KHz サンプリングファイルでの作業が終わると、CD の規格に合わせて44.1KHz に リサンプリング します。

メニューから「プロセス」 =>「リサンプリング」を選択します。



「アンチエイリアスフィルタを使用して、44.1KHz にリサンプリング」を選択します。



44.1KHz にリサンプリング後、Sound Forge 8.0 上で、曲の切れ目にカーソルをあて、曲の最初までドラッグして、1曲ごとに切り分けをします。

選択が完了すると、選択部分を切り取り(Ctrl + X) 、新規貼り付け(Ctrl + E) ることで 1曲ごとのファイルが出来上がります。

これに ファイル名(曲名)をつけて保存すれば作業は完了です。



LP レコード を デジタル化(96KHz 24bit) した サンプル(左の波形 5.12MB) を掲載しておきます。 正味 9秒間です。

ノイズ除去処理により、音楽部分そのものが劣化した部分もありますが、未処理ファイルと比較してもほとんど分かりません。但し、必ずしも万能ではなく、音楽の種類によっては明らかな劣化を引き起こす場合もあります。

大半の LP は、ノイズが激減している分だけ、処理済の方が聞きやすいです。

ところで、続けて複数の LP レコード の録音を始めたのですが、録音中は PC を操作できないことに気付きました。



録音中に曲名等をテキストファイルに転載している際に、操作エラーをしたのですが、そのエラー音も録音されてしまいました。

いくつかの方法があるのでしょうが、私は、「サウンドとオーディオデバイスのプロパティ」でサウンド設定を「サウンドなし」に変更しました。

あまり重いソフトを同時起動することはやめた方が良いと思いますが、テキストファイル作成くらいなら、十分 PC の余力で対応できます。

あと、録音中は、メーラーやブラウザは切っておいたほうが無難です。

まあ、テキスト作成以外は、別の PC で作業していますので特に問題はないのですが。



ノイズの除去やリサンプリングは重い処理ですが、マルチタスクではありませんので、E6600 のCPU使用率が 50% + α になっています。

それでも、従来は非常に時間を要したこれらの重い処理作業が、E6600 では数十秒で完了します。

また、LP レコード 片面 にまとめて録音された WAV ファイルからの曲別分割も非常に高速に作業ができます。これは感激!

尚、、複数のファイルに分割してから、リサンプリング を次々に同時実行すると、CPU占有率が 100% になりますが Dual Core の能力を十分に堪能できる結果が得られます。




編集作業中は、M-Audio NRV-10 の Contorl Out を BOSE 1705II を通して BOSE 101MM でモニタリングしています。

BOSE 1705II と 101MM は サウンドハウス で安価にて購入することができます。私は、このサウンドハウスをよく利用しています。

BOSE 1705II と 101MM はパソコンのLCD モニタ の横に置くには丁度良い大きさですし、それなりの音がでますが、音のふくよかさや定位(奥行き)等を確認するには少し役不足です。



そこで、最終チェックは、

DACに MACKIE FireWire Onyx 400F
または M-AUDIO DELTA AUDIOPHILE 192
または Onkyo SE-90PCI

MACKIE 1402VLZ(Pre AMP)
YAMAHA B-50(Power AMP)
JBL 4311B

で確認します。やっと満足できる音で念願の LP レコードのデジタル化ができました。

うーん、大満足。(^_^)/

でもこの大量の LP レコードを全てデジタル化するにはどれ位の時間がかかるかを考えると ちょっと・・・・ねえ。(平日は、帰宅後 3枚 が限界です。)

おまけですが、スピーカーケーブルは自作しています。

本来は スピーカケーブル用線材ではありませんが、銅線の正味直径が 4.5mm(線外径 5mm)の OFC ケーブルで、これを加工して使用しています。

もちろん、このままでは、太すぎてスピーカ や メインアンプに接続できませんので、2mm の単銅線をケーブル両端に圧着端子でカシメたあと、経年変化をさけるため半田付けをしています。

とにかく銅の重みと低音をズシッと感じさせてくれる私なりのモンスターケーブルです。

単純計算ですが、正味直径が 4.5mmですと断面積は15.9o2 ですので 許容電流 は 100A 以上になります。(公称断面積 14o2 で 100A)



2007/06/12追記

LP レコードが大量にあるので、作業を効率化する必要がありますが、 Sound Forge 8.0 での LP レコード録音中は、別の録音済 WAV ファイルに対する編集作業ができないため、 Core 2 Duo E6600 + DG965WHMKR + 8600GT + NRV10 ( E6600 2 号機)は Pro Tools を使用して録音専用機に特化させました。

デジタル化した WAV ファイルは、保存フォルダごとファイルの共有化をして、Gigabit LAN を通じて 別の Athlon 64 3800+ PC機で、「ExpressFX オーディオ復元」、「リサンプリング」、「ビット深度コンバータ」、曲分割 作業を行うことにします。

この方法ですと、録音中も別の録音済 WAV ファイルに対して作業をおこなうことができるため、無駄に時間を浪費しません。私の場合は、録音中の WAV ファイルを SATA RAID 0 HDD に保存していますので、同じ HDD 上で作業を行っても転送速度が間に合いますが、単発の HDD では、録音中にコマ落ちが発生するかもしれません。

HDD の Seek time の関係で 同時作業をした場合に SATA RAID 0 でも コマ落ちが発生するようであれば、手持ちの U160 SCSI 1000rpm HDD による RAID 0 Volume を構築する予定でしたが、あえてそこまでする必要はないようです。

尚、M-Audio NRV-10 のケース底面 に取り付けられている ゴム足の接着剤は全く強度が足りません。結線中に、いつの間にか全て取れてしまって、どこかに行ってしまいました。その後、2個は発見できましたが、残りは、結線の中に埋もれてしまいました。(同じ黒色なので、まず見つからないでしょう。)

新品を購入されたら、最初にすべきことはゴム足を取り外して、アロンαで再接着することだと思います。そのほうが、幸せなM-Audio NRV-10 ライフをすごせると思います。 (^^ゞ


2007/06/12追記

LP レコード のクリーニング用に VPI 社の HW-16.5 を購入しました。恐る恐るバキュームクリーニングをして、録音チェック用の BOSE 1705II と 101MM で聴いたのですが・・・・

思わず、椅子からずり落ちそうになりました。凄い!

既に30枚ほど、LP レコードのデジタル化をしていましたが、最初から、1枚づつ クリーニングをして再録音するつもりです。

2007/07/24追記

LP レコード の CD化もファイルベースではかなり進んできました。

CD化にあたって、何気なく ネットを見ていると eMARK で面白い CD-Rを見つけました。

かなり以前から発売されているようですが、CD のレーベル面がレコード状になっており、見た目 ミニ レコード (^^ゞ

面白そうなので、 eMARK で 100枚購入してしまいました。

また、CD ケース用のジャケット印刷用紙は ウェルかみ が一番安いようです。5,000円以上で送料が無料になります。

購入したものは Aone の CD/DVD インデックスカードインクジェット専用マット紙 2面10シート入x5 (51157)です。色乗りもよく使い勝手のよいシートでした。



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