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2008/05/10
K&R MC HeadAmp の製作
何となく、何か面白そうなものを作りたいと思っていたところへ、K&R 社の MC HeadAmp. type1 フォノイコライザーキット 9,800円を見つけました。
プロレコーディング機器使用されている高性能計装アンプSSM2019BN(Analog Devices社)によるローノイズ、低歪みサウンド。
入力抵抗器に偏差0.01% ±2.5ppm/℃の"超高性能金属箔抵抗器"の使用により、限りなくピュアーなサウンド。
信号ラインからコンデンサを排除しDCからの増幅を可能とし、さらに色づけの少ないピュアサウンド。
基板内にリレー方式のバイパス回路を設ける事で、高品位なバイパス回路を実現。
FR-4(ガラスエポキシ)とゴールドメッキ仕上げのハイクォリティ基板を採用。
発注後、届いた回路図を追いかけてみると、手馴れた回路作りをされていることがわかります。
しかし、スルー回路のリレー切換部分はいただけません。また、9,800円のキットですから、中国製のリレーではなく国産品を使って欲しかったです。
あと、基盤の金メッキが薄く、半田の乗りが悪いのが気になりました。
元回路では、リレーの電源を入れたときに、MC HeadAmp がスルーなりますが、これは逆の方が使い勝手が良いです。
MC HeadAmp 回路の電源 On - Off に連動して動作させることができるからです。
最初は、プリント基板のパターンをカットして修正するつもりでしたが、思っていたより、リレー周りが密集しており、リレーの端子をクロスさせる方が楽でしたので、NO/NC (ノーマルオープン/ノーマルクローズ)端子を入れ替えました。
加工したリレーを基盤に取り付けると左図のようになります。
OPアンプが未取り付けですが、これは、将来の交換を見越して、丸ピン金メッキ仕様の ICソケットを使用するためです。
同じ事を考えておられる方は、丸ピン金メッキの ICソケットにして下さい。
板バネ式の ICソケットでは、長期使用時に接触不良で悩む確立が高くなります。
リレー端子の入れ替えにより、電源を入れないときは左図の状態になります。
これで、リレーの制御が楽になりました。
もう一つ気になったのは、2個のリレーの使い方です。結果的には特に問題はありませんでしたが、RL1-2 と RL3-4 にそれぞれ 1個の リレーが使用されています。
私なら、RL1-3 と RL2-4 をそれぞれ 1個のリレーで動作させます。
まあ、最終利得が 26dB ですから、気にする必要はないのかも知れませんが・・・・。 (^^ゞ
RCA 入出力 コネクタは、テフロン樹脂絶縁、削りだし金メッキタイプの高級品を使用しました。
発振防止用のセラミックコンデンサが 4個写っていませんが、電源周りのパーツです。
トランスは センタータップ付き 16V 100mA を使用します。
HeadAmp の電源電圧は、3端子レギュレーター 7812、7912 を使用して 正負12Vとしています。
一般的な 3端子レギュレーターですので、回路は省略します。回路についてお調べになられたい場合は、こちらから検索をしてみてください。
フロントパネル面です。
テフロン絶縁ワッシャタイプの RCA コネクタを使用し、ケースとは1点アースで処理をしたせいか、危惧していたハム音は全く混入していません。
中央のアース金具の上部にある赤い部分は電源 LED です。
バックパネルです。
3P電源インレットと ヒューズ、電源スイッチだけの簡単な構造です。
手抜きをして、活線で作業をしていたら、久しぶりに感電しました。ウルウル・・・・
内部の配線状況です。
RCA コネクタ と MC HeadAmp の接続には、芯線構成 0.1φ×196本 純銀コートOFC ケーブルを使用しています。
基盤との接続も、ネジ止めコネクタを使用せずに、直接半田付けをしています。
この HeadAmp の出力は、ortofon MC-MM フォノイコライザ EQA-777 の MM 入力に接続します。
EQA-777 の MC 入力と K&R MC HeadAmp に DENON MC DL-301 II を相互に接続して聴き比べをしてみました。
K&R MC HeadAmp はローノイズ、低歪みサウンドを売り物にしているだけあって、EQA-777 のMC HeadAmp とそこそこ互角に音がでています。
EQA-777 の MC HeadAmp より、少し利得が大きいので、レベル合わせが必要でした。出力はアッテネータを兼ねているので、100Ω で終端させると 出力がほぼ半分になります。これで EQA-777 の MC HeadAmp と同じくらいの出力を得ることができました。
(元回路 100/(1800 + 100) => 変更後 50/(1800 + 50))
繊細な音楽性の点では、やはり EQA-777 のMC HeadAmp を選択することになりますが、コスト的にみると、 K&R MC HeadAmp も侮れません。フルキットではないので、ケースの加工等が必要であり、ちょっとお気軽お手軽とは行かない点が玉にキズでしょうか。
あと、回路図の抵抗値と実際の抵抗値が異なっていたり、回路図の部品番号と説明書の部品番号が異なっていたりしていますので、回路図からこのキットを作ろうとすると失敗します。(かなり いい加減です。)
2008/05/24 追記
回路を再度調整しました。 OP AMP 自体の利得を調整し、 Gain = 10000/33Ω + 1 = 304 倍 から Gain = 10000/100Ω + 1 = 101 倍 に落としました。理由は 利得が高すぎで フォノケーブルが拾う 電磁誘導による ハム音低減のためです。
フォノケーブル を接続しなければ、ハム音は皆無なのですが、どこかでループを構成してしまったようです。
尚、出力アッテネータ は 元に戻しています。 100Ω/(1800Ω + 100Ω)
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